和解合意書(示談書)はネットで調べれば素人でも簡単に作成できる?
2016/02/06
カテゴリースタッフブログ
結論から申し上げますと、ある程度の知識が無い人はやめておいた方が無難です。
ちなみに、私が今までに数多く見た「お客様(相談者様含む)が自身で作成された書類」の中で、そこそこまともだったのは2つくらいです。
もちろん、ネットで調べれば形だけなら出来ないことはない(見た目は示談書)ですが、その形だけの示談書が出来てしまうのが大問題で、その内容に重大な欠陥があることが多々あります。
では、先日、実際にあった「失敗例」をご紹介させて頂きます。
相談者様は女性で、相談の内容は、「夫の浮気相手(不貞行為相手方)と、示談をして、慰謝料200万円を一括して支払ってもらう旨の和解合意書を交わしたが、支払い(振込み)がないので、内容証明で催告したい。」ということでした。
和解合意書はご自身で作成されたということでした(弊所作成ではない)ので、まずはFAXで送ってもらい内容を確認たところ・・・
文面の一部に重大なミスを発見してしまいました
第●条
「省略・・・・・・慰謝料として金200万円を受領した。」
※受領:物や金を受け取ること
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
書類上では既に支払われたことになっていた。
「和解合意書締結日」よりも「支払い日が未来」になっているのに「支払った」となっていたりするなど、「既に支払った」となると、不自然(つじつまが合わない)部分も多々あるので、一概に全くダメではないとは思いますが、かなりキツイ感じです。
この和解合意書は、お客様がネットで調べて、コピペの組み合わせで作成されたそうです。
極端な例かと思われるかもしれませんが、私が今までに拝見した書類の多くは、これくらい恐ろしい内容でした。
費用を節約したいというお気持ちは分からなくはないですが、もしかしたら最初からプロに任せるのが一番安上がりなのかもしれませんね。
ご参考までに・・・。