女に慰謝料を請求するなら離婚する!?
2023/07/04
カテゴリースタッフブログ
「女に慰謝料を請求するなら離婚する」
よくある浮気がバレた夫の発言で、「相手女性には慰謝料を請求しないで欲しい。もしも相手女性に慰謝料を請求するなら離婚する」と言ってくるのです。
離婚されてしまうのでは?と慌てる方も多い様ですが、少なくとも法律的には、浮気夫の主張は通ろないので安心して下さい。
従って、浮気夫に屈して、相手女性への慰謝料請求を諦める必要はません。
ここで、浮気夫が離婚できない仕組みをお話しておきます。
ただし、夫が不貞行証拠を行っていた証拠さえ押さえていることを前提とします。
まず、夫がいくら離婚したいと言っても、こちらが離婚に応じなければ(離婚届に署名押印しなければ)、協議離婚(夫婦の話し合いによる離婚)は成立しません。
※夫が勝手に署名押印した離婚届を出されない様に市役所等で離婚届の不受理申出の手続きをしておくことをおすすめします。
ですから、夫が離婚だの何だのと騒いでも、こちらが応じなければ、勝手に離婚が成立することはなく、どうしても離婚したいと思うなら夫は最終的には(離婚調停を経て)、裁判によって離婚を求めるしか方法がありません。
いわゆる離婚裁判です。
この場合、浮気夫は、「性格の不一致」を理由に離婚裁判を起こしてきます。
しかし、裁判でこちらが、浮気夫が不貞行証拠をしていた証拠を出せば、夫の主張には理由がない(離婚したい理由は性格の不一致ではない)と判断するはずです。
そして、裁判所は有責配偶者(不貞行為をして離婚原因を作った側)から、無責配偶者(離婚原因を作っていない側)への離婚請求をしても認めないのです。
つまり、裁判所は、離婚を認めない、いわゆる棄却という判決を出してくれます。
この様に、裁判は、の逆ギレなんて許さない仕組みになっているのです。